口臭について

今回は『口臭』についてお話します。
自分自身や他人の口臭が気になったことはありますか？ある程度の口臭は誰にでもあります。ただし、口臭が強い場合は、口の中に何かしら原因があると考えられます。
口臭は大きく分けて4つの種類があります。「生理的口臭」「病的口臭」「外因的口臭」「心因性口臭」です。そんな様々な口臭の原因と対策について説明していきます。

生理的口臭

誰もが経験する自然な口臭のことです。
起床時、空腹時、緊張時など唾液の分泌が減ることで口内が乾燥し細菌が増殖して起こります。
唾液には口内を清浄にする働きがあるため、唾液が減ると口臭の原因物質が増えやすくなります。

【対策】
・唾液を増やす
　唾液をたくさん出すことで、口内を清浄に保ち口臭を軽減できます。
・口腔ケア
　歯みがきや舌磨きで、口内の汚れや細菌を取り除くことが大切です。
・水分補給
　口が乾かないように、こまめに水分補給しましょう。
・ストレス軽減
　ストレスは唾液の分泌を減らす為、リラックスできる時間を作ることも大切です。

病的口臭

病気が原因で発生する口臭のことです。
主に、歯周病や虫歯などの口腔内の疾患、または、鼻や喉の病気、呼吸器系、消化器系の病気、糖尿病などが原因で起こります。約８割以上の原因は「口の中」にあると言われています。

【対策】
・原因となる病気の治療
・歯科医院での専門的な治療
・毎日の丁寧な歯磨き
・マウスウォッシュの使用
・舌の清掃
・唾液の分泌を促す
 

外因的口臭

飲食や喫煙など、口から摂取したものが原因で発生する口臭のことです。ニンニクやニラ、アルコール、タバコなどが主な原因として挙げられます。これらの物質は、体内で消化吸収された後、呼気や体臭として放出されるため、一時的に口臭として感じられます。

【対策】
・原因となる飲食物や嗜好品を避ける
・口臭を抑える効果のあるガムやタブレットを摂取する
・こまめな水分補給で口内を潤す
・食後に歯磨きやうがいをする
 

心因性口臭

口臭がないにも関わらず、本人が口臭があると強く思い込んでしまう状態を指します。自臭症とも呼ばれ、精神的なストレスや不安が原因となることが多いです。

【対策】
・専門家への相談
　歯科医師に口臭の有無を確認してもらい、客観的な状況を把握することが大切です。
　必要であれば、精神科やカウンセラーに相談し、精神的なサポートを受けることも有効です。
・ストレス管理
　ストレスの原因を特定し、ストレスを軽減するための対策を講じることが大切です。
　リラックスできる時間を作る、適度な運動をする、十分な睡眠をとるなど、心身のバランスを整えることが重要です。
・生活習慣の見直し
　バランスの取れた食事、十分な水分補給、規則正しい生活を心掛けましょう。
　唾液の分泌を促すために、よく噛んで食べる、ガムを噛むなどの工夫も効果的です。
口臭を改善するには、まずは原因が何であるかを明確にして、それにあった治療や予防をしていくことが大切です。口臭が気になる方は、まず歯科医院にご相談ください。